MBAを1カ月使って感じたこと

おはようございますこんにちはこんばんは。私はこれまで、なんだかんだで Mac にほとんど触れたことがなく、メインの環境ではずっと Windows を使っていました。そんな中、大学からしばらくの間使う予定がなくなった MacBook Air (Early 2015)を1 か月近く前に借りることができました。1 か月近く使用し、なんとなくですが雰囲気がわかってきたので、今の印象をまとめてみようと思います。
よくある、「このエントリも現在 MBA で書いてます(ドヤッ」みたいなのをやろうとも思ったのですが、メインのデスクトップで別の作業をしていて、わざわざ記事を書くために MBA 起動するのも面倒なので、いつも通り Windows で書いてます。この文章からもわかるかもしれませんが、まだ現時点では、「Mac をメインにしても問題ないな」という境地には至ることができていません。
それと今回は、VoiceOver での具体的な操作方法などについてはあまり触れないので、関連していそうな所をいくつか張っておこうと思います。
VoiceOver スタートアップガイド(Apple 公式のドキュメント)
VoiceOverで始めるMac OS X - ARGV (Argument Vector)

使用し始めるまでのソフト的なハードルが低い

「メインではまだ使えない」というようなことを書きましたが、使いやすいと感じる部分は多くあります。まず浮かぶのが、スクリーンリーダーユーザーが Mac を使い始めるまでのソフト的なハードルの低さです。最近では、Windows のナレーターが日本語にも対応し、Windowsのセットアップをしたり、スクリーンリーダーがインストールされていないPCを画面なしで使用したりといったことが割と簡単にできるようになりました。ただ、スクリーンリーダーユーザーがまともに使えるWindows 環境を作ろうとすると、どうしても追加でソフトをインストールする必要が出てきます。
一方、Mac OS X には、VoiceOver が標準で組み込まれており、電源投入後に Command + F5 キーを押すことで、VoiceOver を簡単に起動することができ、追加のインストールなしで Mac をまともに使える環境が作れます。どちらかというと、「Mac を買う」というハードルのほうがかなり厄介そうです。

iOSとの相性が良い

まあ当然といえば当然ですが、iOS 端末との相性がとても良いです。iOS 端末を Mac と同じネットワークに接続し、同じ Apple ID でサインインしていれば、ユニバーサルクリップボードクリップボードの内容を端末間で同期したり、Safari のタブを同期したり、Handoffで中断した作業を引き継ぐといったことを簡単に行うことができます。このあたりのことは、 Apple のサイトにいろいろと詳しく書かれています。
macOS - 連係 - Apple(日本)

トラックパッドiOSライクに使える

そして地味に感動したのが、トラックパッドiOS ライクな操作感で使えるトラックパッドコマンダーという機能です。この機能は、VoiceOver ユーティリティで有効/無効を切り替えることができます。トラックパッドコマンダーを有効にすると、iOS のVoiceOver ジェスチャを Mac でも使用することができます。私自身 iOS端末の操作には慣れているので、キーボードでの操作方法が分からなくなったり、Web ページを閲覧するときなどに使っています。
トラックパッドコマンダーで VoiceOver を制御する - Apple サポート

ターミナルが使いやすい

これもとても感動したのですが、ターミナルが使いやすいです。CentOSssh して色々とやってみたのですが、例えばパッケージを更新するときに、Windows ではコマンドの実行結果をひたすら読み上げるため、更新の進捗状況をリアルタイムで把握できなかったりするのですが、Mac のターミナルでは、進捗をリアルタイムで把握することができます。これは本当に感動しました。

VoiceOverの読み上げが遅い

現在、私はVoiceOver の音声エンジンを Kyoko に、速度を100% に設定しているのですが、iOS と比較して、全体的に読み上げが遅いと感じます。速度をもう少しあげられるとよりいろいろ捗りそうです。

日本語変換の挙動が不安定なことがある

スペースを1 度押しても変換候補が読み上げられず、何度か押すと読み上げられるといったことが時々あり、候補の移動もうまく読まないことがあります。

VoiceOver修飾キーを押すのが面倒

これは慣れるしかないのですが、Windows の操作に慣れていると、VoiceOver 修飾キーを押すのが面倒に感じてしまいます。VoiceOver 修飾キー+;(セミコロン)で修飾キーをロックすることができるのですが、その状態だと例えばアプリケーションを終了する Command + q が使えなかったりします。

ということでざっとまとめてみました。Mac の操作に関しては、まだわかっていないことも多く、上に書いた問題を回避する方法があるのかもしれません。ただ、Mac の VoiceOver での操作に関して、あまり情報がないので、しっかりと Mac を使ってる人たちにいろいろ聞けたらなと思っています。