視覚を使わず郵便物の仕分けを行う

デジタル化、ペーパーレス化が進んでいる世の中であっても、いまだに活字が書かれた紙と向き合う必要がある場面は多々あり、視覚が使えないと面倒に感じる場面が多くあります。その一つが、自宅に届く郵便物の仕分けです。

現在全盲で一人暮らしをしているので、ポスティングされる広告やDMの中から、必要な郵便物やマンションの管理会社からのお知らせなどを自力で仕分ける必要があります。最近ではリアルタイムで比較的高い精度で文字を認識して読み上げてくれるアプリ(Envisionとか)があったりしますが、届く郵便物を一つ一つ認識させていくとそれなりの時間がかかってしまいます。ただ、重要な郵便物を仕分けるだけであれば、必ずしもすべての郵便物を丁寧に確認する必要はありません。郵便物をできるだけ手間なく仕分けるためにやっていること、意識していることをまとめてみます。

仕分ける必要のある郵便物を減らす

そもそも仕分けの何が大変かといえば、大量の郵便物から必要な郵便物を見つけ出すことです。なので、一度に仕分ける必要のある郵便物を減らす必要があります。

仕分ける郵便物を減らすためのアプローチは2つあります。まず1つが、こまめにメールボックスを確認して、一度に確認する郵便物を減らすというものです。まあこれは当たり前というかそれはそうだなという感じですね。特に重要な郵便物が届く予定の直前は意識する必要があります。

2つ目が、できる限り届く郵便物を減らすというものです。特に丁寧に確認する必要がある郵便物を減らします。具体的には、

  • クレカ関連
    • 明細。最近はデフォルトでWebのみの場合が多いですが、紙で届かないようにします。
    • 優待得点などのDM。これは悩ましいのですが、届く頻度が低いのと、稀に有用なものがあったりするので、私は受け取るようにしています。そもそも止められないものもありそう。
  • 公共料金(電気/ガス/水道)の請求書
    • 口座引き落としかクレカ決済にします。毎月(もしくは2か月に1回)払込所を探す必要があるのは面倒でしかありません。最悪生活インフラが止まる可能性があるので勝手に落ちていくようにします。
  • 宅配時の不在票
    • 届かなくすることはできませんが、できるだけWebから再配達を申し込めるようにして、気にせず捨てられるようにします。ヤマトのクロネコメンバーズ、佐川のスマートクラブに登録しています。
  • その他のDM、パンフレットなど
    • ECサイト、航空会社etc.送付しない選択肢を選べるものについては積極的に選びます。

紙の手触りから郵便物を仕分ける

郵便物は、手触りである程度仕分けを行うことができます。メールボックスから取り出した時点で、明らかに不要なもの、よくわからないもの、重要なものに仕分けます。

  • 不要なもの
    • 明らかに広告のような手触りのもの
      • 表面がつるつるしていないというか滑りが悪いというかそういう紙。これは明らかに広告だと分かります
    • 分厚い冊子のようなもの
    • 不在票
      • ヤマトや佐川、Amazonなど、Webから再配達を依頼できる場合。
  • よくわからないもの
    • はがき
      • 届く心当たりがなければ不要なことが多いですが、念のため文字認識に回します。圧着ハガキの場合は要注意(とはいえ不要なものはそこそこある)
    • コピー用紙のような手触りの紙
      • マンションの管理会社からのお知らせかもしれないので、文字認識に回します。とはいえこれも(以下略
  • 重要なもの
    • 封筒
      • 不要なDMかもしれないですが、カード会社からの優待、そのほか何かしらのそこそこ重要なお知らせの可能性があるので文字認識に回します。
    • Webから再配達が申し込めない不在票
      • 郵便局からの書留とか本人限定受け取り郵便とか。以前これを見落として役所から届くものを受け取り損ね、保管期間も過ぎてしまい平日に役所まで出向くことになってしまったのでかなり気を付けています
    • その他、届く心当たりのあるもの

ざっとこのように仕分けると、意外と注意する必要のある郵便物は少なく、文字認識にもそれほど手間がかからなくなります。ここまで書いてきましたが、都営バス/地下鉄に無料で乗れるPASMOとか、同公演後に必要な証明書とか、医療費が無料になるあれとか(※追記: 医療費のやつはその後送られてきました)、有効期限が切れているものがいくつかあって放置しています。どれも事前に有効期限切れの案内が郵送されてきたはずなんですが...この辺りWebから更新できるようになってほしいですね。

PayPayのスキャン支払いをできるだけスマートに利用する

※how toに見せかけた日記です。

PayPayのスキャン支払い(QRコードを店側ではなく支払う側で読み取る方式のあれ)をコンスタントに使う場面が出てきたので、できるだけ素早く支払う方法がないか、いろいろと試してみました。が、結論としてはそんな都合のいい方法は見つからず、まあそうだよな...という感じに落ち着いてしまいました。

全盲にとってのキャッシュレス決済

全盲の人とキャッシュレス決済は比較的相性が良いと思っていて、

  • 小銭を探し出す時間を短縮できる(これがかなり大きい)
  • 支払った正確な金額が紙切れ同然のレシートではなく明細などの履歴から確認できる
  • 上記に関連して、これはそうそう起こらないことではあるが、例えば紙幣を間違えて支払いすぎてしまった場合に気づかないといった事態も避けられる

といったメリットがあります。そういったこともあり私は可能な限り現金での決済をしないようにしているのですが、日常生活を送る中でほぼ唯一コンスタントに現金を使わなければいけない場面がありました。それが、出社時昼食の弁当を購入する際の決済です。コンビニなどに行けば現金を使わずに済むのですが、その弁当が割と安く、美味しいのでよく購入していました。ただ、どの弁当に関しても金額は同じで、1円単位のような細かな決済は発生せず、財布には50円以下の硬貨を入れないようにしていたので、比較的スムーズに現金を出すことができていました。

先日弁当を購入しようと列に並んでいると、例の決済音がかすかに聞こえたような気がしました。自分の番が来た時に確認してみると、やはりPayPayに対応したということでした。ただ、小規模店舗あるあるですが、対応しているのはバーコード支払い(支払う側が提示したバーコードを店側で読み取る方式)ではなく、スキャン支払いでした。私がスキャン支払いをしようとすると、以下のようなステップを踏む必要があります。

  1. 端末のロック解除
  2. PayPayアプリを探して開く
  3. [支払い]からコード支払いを選択
  4. スクリーンカーテンをオフにしてお店の人に画面を見せつつQRコードを読み取る(場合によってはこの際QRコードを近づけてもらうなどする必要がある)
  5. 支払う金額を入力
  6. 金額をお店の人に確認してもらいつつ支払いを完了する

どう考えても現金を出すほうが楽なのですが、この弁当をPayPayで購入できれば現金の使用頻度をかなり減らすことができます。ただ、弁当を買うときには割と列ができていることも多く、あまり時間をかけたくもありません。ということで何とかしてPayPayでできるだけ素早くスキャン支払いが行えないかいろいろと試してみました。

1日目:とりあえず突撃する

PayPayでスキャン支払いの画面を表示させる方法は確認済みだったので、とりあえず特に何も考えず突撃することにしました。まあ数か月前別の飲食店でスキャン支払いでうまく決済できたし、VoiceOverの基本的な操作にはそれなりに慣れているので何とかなるんじゃないかということで。

その日はiOS 17が公開された日で、あまり挙動について把握できておらず、それがいけませんでした。iOS 17では、マスク越しにFace IDでロック解除すると、なぜか従来とは違い、触覚フィードバックが伝わらず、お店の人に購入する弁当を伝えたりしつつロック解除をしているときに触覚フィードバックがないことにあわててしまい、割ともたついてしまいました。後ろにも人がおりあまり待たせたくもなかったので、最終手段としてお店の人にすべてを丸投げしようとしたのですが、「使ったことがなくてよくわからない」と言われてしまい、最終的に後ろに並んでいたお兄さんに操作してもらい購入することができました。

2日目:ある程度準備をして突撃

二日目はいくつか事前に準備を行いました。まず、これまで適当に配置していたPayPayアプリをDockの端に移動し、できるだけ確実に、素早くアプリを起動できるようにしました。

そしてもう一つ、PayPayアプリはアイコンを長押ししたときに表示されるメニューから[スキャン支払い]を選択でき、こうすることで[支払い]画面を経由せずにコード読み取り画面を表示させることができる(1日目の帰宅後にいろいろ触っているときに気づいた)ので、この方法を使うことにしました。さらに、画面を確実にお店の人に見てもらいつつVoiceOverを操作できるよう、片耳にイヤホンをつけた状態で操作しました。結果的には、若干もたついたものの、現金を出してお釣りをもらうのと同等か若干遅い程度の時間で購入することができました。

3日目:イヤホンなしで突撃

イヤホンをわざわざつけるのは面倒なので、上記の設定などは行った状態でイヤホンをつけずに操作しました。金額入力時などにVoiceOverの音声を聞くために端末をこちら側に向ける必要があり、イヤホンをつけた状態と比べ若干時間はかかってしまいましたが、操作に慣れたこともあり現金での購入よりも若干遅い程度の時間で購入できました。

結局一番早く購入するならイヤホンをつける、それが面倒ならイヤホンをつけずに支払う、ただその場合若干購入完了に時間がかかる...といった感じで、まあそれはそうだよなという結論に落ち着きました。それと、コードの読み取りに時間がかかってしまうことを懸念していたのですが、これは適当にカメラを向けても素早くスキャンすることができ、ネックにはなりませんでした。現金で払うか、PayPayのスキャン支払いを使うか悩ましいですが、それなりの速さで決済できることが分かったので、なんだかんだPayPayを使う頻度が増えそうです。

2022年のまとめ

「今年はもう書かなくてもいいか」と思っていたんですが、検索してみると1年を振り返る記事は2015年から書き続けているらしく、1行でも何か書くか...と思い久々にはてなブログにログインしました。

今年は仕事・プライベートともに考えさせられたことや変化も多く、社会人になった年と同じかそれ以上に濃密な1年だったと思っているのですが、どの話もここには書きづらかったり書けなかったりするので、例年同様適当なまとめになりそうな気がしています。

仕事

去年の振り返り記事では外向きのもろもろができなかったと書いていたのですが、今年はブログ記事の執筆やイベントへの登壇など、昨年と比べると社外向けの活動を多く行うことができました。それと、個人的にはチームに後輩が増えたのが大きかったですね。一番年下のメンバーではなくなってしまいました。

プライベート

社会人になって以降増えまくった体重を減らすなど、これまで逃げていた諸々に向き合ったりどうにか改善したりできたのかな...と思っています。

今年の特に後半は精神的にも比較的安定していたような気がするので、来年もこの調子で適当に頑張っていきたいです。

視覚を使わず掃除機を使った掃除の進捗を把握する

別に頭を使って試行錯誤をしたとか技術力を使ってどうこうという話ではありません。掃除機のゴミ検知センサーによって運転モードが変わるような掃除機を使うと、運転音の変化から部屋の汚れ具合をそれなりに直感的に把握できるんじゃないかという話です。

以前書いた記事で、全盲が単独で行うことが難しいのは焼肉と温泉というようなことを書いたのですが、ほかにも難易度が高かったり面倒なことはいろいろあり、その一つが掃除機を使った掃除です。ある程度の広さがある部屋をまんべんなく掃除するのは意外と難しく、どの程度ゴミが取れているかも実際に床を触らないとわかりづらかったりします。

できるだけ視覚を使わずに直感的に掃除の進捗を把握できる方法がないかと調べているときに、スティック型の掃除機の一部に搭載されているごみを検知して運転モードを変更する機能が使えるのではと考えました。この機能を使えば、運転音の変化から掃除の進捗を把握できそうです。上記の機能が搭載されており、それなりに吸引力があり壁に立てかけられるなど取り回しが楽な掃除機を探し、PanasonicのMC-SBU430Jを購入しました。

半年ほど使用していますが、おおよそ思っていたとおりの使い方ができているような気がしています。ざっくりと運転モードが変化しなくなるまで掃除機を動かすという感じで掃除をしているのですが、ほこりなどはかなり取り除くことができている印象です。視力のある人数名に話を聞いた時にも、十分きれいだといわれました(気を使われている可能性はかなりある)。ひとまずそれなりに部屋をきれいにすることができ、掃除した感も味わえるようになりました。

2021年のまとめ

ここ最近毎年まとめているので今年も雑にまとめる(今年は特に雑)。へたり気味のノートPCのバッテリーが切れるまでには書き終えたい。今の残量は54%。

個人的には9月に引っ越したのがかなり大きかった。築20年のマンションから築2年のマンションに引っ越して、設備も一人暮らしをするには十分すぎる程度には整ったので、生活環境はかなり改善された。家の話については別の記事を書いてもいいかもしれない。

仕事がらみのことを振り返ると、特に今年の後半ブログを書いたりどこかで話したりといった外向きのもろもろができなかったのが心残りだった。まあその分できていたこともあったとは思ってるけど、来年はもう少しいろいろとバランスよくやっていきたいよなと。

来年は今年整えた生活環境をこまごまとアップデートしつつ、仕事ではもう少し外向きにいえるようなことをしていけたらなと。あと温泉も行きたいですね。ちなみに今のバッテリー残量は38%。意外と余裕だった。来年も適当に頑張ります。

現在契約しているサブスクリプションサービスの一覧

現在契約しているサブスクリプションサービスの一覧(げんざいけいやくしているサブスクリプションサービスのいちらん)では、現在[いつ?]契約している[誰が?]サブスクリプションサービスの一覧をカテゴリごとに示す。

……家計がきびしくなったときようというのは半分冗談だけど、なんとなくリスト化。

音楽

映像

ストレージ

その他

少ないのか多いのかなんとも言えない感じ。限定のアニメもあったりするからNetflixは契約したいと思いつつまだしていない。あとストレージはOneDriveに課金するのがベストだとは思ってるけど、ライセンスも残ってるしスマートシンクも快適だししばらくはDropBoxを使い続ける予定。

デスクトップPC購入

昨年12月末に注文し、2週間ほど前に届きました。実はそれまでは2013年に購入したデスクトップをずっと使い続けていました。7年近く使っていたことになります。特に致命的な問題があったわけではなかったのですが、当時予算がなくストレージをケチった結果ここ数年割ときつさを感じるようになっていたのと、単純に新しいPCが欲しかったので買ってしまいました。

いろいろと悩んだ末LenovoのThinkCentre M75s Small Gen2を購入しました。

主なスペック

メモリはこれまで使っていた16GBで特に大きな不満は感じていなかったんですが、大学でメモリ32GBのPCを触ってしまい、時代は32GBだよなという気持ちになりました。とにかくPCからのレスポンスが不必要なくらいに早いです。モニターにお金をかけるとマウスポインターがぬるぬる動くようになって楽しいという感覚に近いかもしれません。違う気もしますが。メモリ8GBを割り当てた実験用のWindows VMも快適に動いています。

ただ一つ割と厄介な問題があり、UEFIの設定が原因なのかわかりませんが、PCを数秒間放置すると、その後捜査したときに純正のサウンドドライバーから音声が出力されるまでに数秒ラグが起こる状態が続いていました。ひとまずBluetoothAudioを入れてみたところ、数秒間の放置ではラグが起こらなくなり、快適に使うことができています。ただ、数十分放置すると同じ現象が発生してしまうので、何とも言えない感じです。

サウンド周りの問題は自分にとって割と致命的ですが、基本的にそのほかは快適に使うことができています。このPCも今後比較的長く使うことになりそうです。