全盲だけで焼肉を食べに行ってきた
※この記事は、全盲だけで焼肉を食べに行くことを推奨するものではありません。
先日、友人と初めて全盲だけで焼肉を食べに行ってきました。いろいろとかなり楽しかったので、その時のもろもろをまとめてみようと思います。
全盲焼肉チャレンジをした
— yuyaroid (@yuyaroid) August 20, 2019
背景
視力のない全盲が単独、または全盲同士で行うのが難しいことの代表例といえば、温泉と焼き肉だと思っています。(たぶん他にもいろいろある)
焼肉は、肉の焼き加減や火力の調整、皿や網の位置関係を理解する必要があり、温泉では、白杖で周囲を探索するわけにもいかないですし、露天ぶろなどには岩や段差が多くある場合もあります。
そんな難しいことの代表例の一つである焼肉に、全盲の友人と勢いで挑戦してきました。
あと、全盲の焼肉について、インターネット上にもあまり情報がないかなと思いなんとなく書いています。今調べてみたら、肉を焼いてくれるお店が出てきました。この店もよさげですね。
注意事項
上にも書きましたが、これは全盲だけで焼肉を食べに行くことを推奨するものではありません。今回は、一緒に行った友人の力や、焼肉店の店員さんや店長らしき方の理解やサポートがあったために、楽しく過ごすことができたと思っています。おいしい肉を純粋に食べたいのであれば、おとなしく視力のある人を誘いましょう。
それと、この記事は安全な全盲焼肉チャレンジを保証するものではありません。それを踏まえていくつか思いつくものを書いてみます。
・すいていそうな時間帯に入店する:店の方に多少なりともサポートしてもらうのであれば、すいている時間帯を狙ったほうが良いと思います。私たちは 17:00 あたりに入店しました。
・少しでも嫌な顔をされたらおとなしく店を出る:全盲焼肉に数十回チャレンジしているといった場合は別かもしれませんが、少なくとも全盲焼肉初心者は、厳しそうな反応をされたらおとなしく店を出るべきだと思います。私たちもそうするつもりでしたが、店の方に「すいているし焼き方を教えるよ」と言ってもらえました。本当にありがたい。
・チェーン店は避ける:これは正直何とも言えませんが、私たちが今回行った焼肉店は、個人経営の店でした。そういった店のほうが柔軟に対応してもらえるかもしれません。
肉を焼くときに気を付けること
ものの位置関係をしっかりと把握する
これは焼肉に限らず、外食をする際には大なり小なり意識することかと思いますが、焼肉をする場合特に意識する必要があると思います。取り皿の位置、トングの位置、網の位置をできれば火をつける前に把握しておくのがベストです。私たちは、何も考えずに火をつけてしまいましたが…。
火は若干弱めに設定する
火は若干弱めに設定したほうが何かと安心だと思います。
長めに焼く
焼けていない肉よりは焦げた肉のほうが安全です。
肉の焼き方
正直明確な手順を決めて焼いたわけではありませんが、大まかに以下のような感じで焼きました。あと、上にも書きましたが火は若干弱めに設定しています。
- 肉を網に乗せ、1分半~2分程度焼く。この時適度に肉を動かす。
- 肉を裏返し、1分~1分半程度焼く。この時に肉を適度に動かす。
- もう一度裏返し、30秒~1分程度焼き、取り皿に移す。
感想・まとめ
これまで焼肉店で肉を焼いたことがなかったので、とても良い経験になりました。そして、何よりお店の店長らしき方に、肉の焼き方などについて本当に丁寧に教えてもらうことができました。
また、他の店員の方にも、最後特別に肉を焼いていただいたり、店の中を案内いただくなど、本当に丁寧にサポートをしてもらうことができました。おいしい焼き肉とお酒をいただくことができました。ありがとうございました。