PC-Talker で Cygwin のコマンドを快適に読み上げられるようにする

PC-Talker 7 Ver2.x は、コマンド プロンプトでのコマンドの入力やコマンドの出力結果の読み上げに対応している。
ただ、PC-Talker のマニュアルにはほかのコマンドライン環境での読み上げに関しては何も書かれていなかった。ほかのコマンドライン環境の読み上げにも対応していれば、Cygwin を入れて PC-Talker で快適に UNIX コマンドを扱えるようにできたりしていろいろ捗んじゃないかと思って、とりあえず Cygwin を入れてみた。

Cygwin のインストール

ここから setup.exe をダウンロードして実行する。パッケージの選択画面は、PC-Talker では読み上げなかったので、周りの人に見てもらった。今回は、Devel に含まれるパッケージをすべてインストールした。Python のインストール中にエラーが帰ってきたけどPythonはしばらく使う予定がないのでスルー(ぇ
インストール後、Cygwin Terminal を起動して適当にコマンドを入れてみたが、入力されているコマンドもそのコマンドの出力も全く読み上げられなかった。

コマンド プロンプトから Cygwin のコマンドを扱えるようにする

環境変数を設定して使えるようにする方法もあるらしいが、私はバッチファイルを作った。中身はこんな感じ。当然だけど、Cygwin をCドライブ直下に入れていない場合はパスの部分を書き換える必要がある。

@echo off
C:\cygwin\bin\bash.exe -l

このバッチファイルを実行すれば、コマンド プロンプトから Cygwin のコマンドが扱えるようになって、PC-Talker でも読み上げられるようになる。

環境変数を設定してメモ帳を簡単に使えるようにする

PC-Talker で快適にCygwinのコマンドを使えるようになったので、いろいろ遊んでみた。なんであえてメモ帳なのかというと、今の環境に読み上げに対応したエディタがメモ帳しかないから。バッチファイルを実行して

echo 'alias notepad="C:/Windows/System32/notepad.exe"' >> ~/.bash_profile

と入力して Enter キーを押せば、notepad と入力すればメモ帳をすぐに起動させることができる。

Cで Hello World を出力するプログラムを作って、GCC でコンパイルしてみる

バッチファイルを実行して

notepad hoge.c

と入力してEnter キーを押す。するとhoge.c というファイルが開かれた状態でメモ帳が起動する。hoge.c の部分を書き換えればファイル名を変更できる。そこに

#include <stdio.h>
main()
{
printf("Hello World\n");
}

と入力して、hoge.c を保存してメモ帳を閉じる。これで hoge.c が作成されたので、あとはそれをコンパイルする。

gcc hoge.c

と入力して Enter を押す。 ls でファイルの一覧を見ると、a.exe というファイルがあるはず。最後に a.exe を実行してみる。 ./a と入力しEnter。Hello World と出力されれば成功。
UNIX系OS向けのスクリーンリーダーもあるらしいけど、ひとまず今の環境を変えずにちょっと遊ぶ程度のことができるようになったのでよかった。