株式会社ラックに行ってきた

こんにちは。一昨日(2/15)、株式会社ラックで行われた会社見学&視覚障害者意見交換会に参加してきました。視覚障害のあるエンジニアの方が働く会社を見学したり、実際にお話しできる機会はとても貴重で、本当に有意義な時間を過ごすことができました。
2017/03/24更新:LAC WATCHに記事が公開されました。→視覚障がいを持つ学生さんがオフィスにやってきました | LAC WATCH | 株式会社ラック

ことの発端

プロエンジニアインタビュー(2):教えて! キラキラお兄さん「プログラミングは視覚障害者にオススメの職業って本当ですか?」 (1/3) - @IT
↑の記事が公開されたころ、FBで流した時にラックの方から見学のお誘いをいただきました。そして、どうせやるなら、できるだけ多く視覚障害のある学生を集めたほうがいいということになり、2/15に視覚障害者の学生を対象とした会社見学会と、視覚障害がありエンジニアとして働いている外谷さんとの意見交換会を開催していただけることになりました。

ラックへ

当日は、12:50にオフィスの最寄りである永田町駅で会社の方と待ち合わせをしていたのですが、なんだかんだで12:30過ぎに待ち合わせ場所についてしまい、時間までは駅周辺の地図を見たり、ほかの待ち合わせをしている人の様子を見たりしていました。

意見交換会

ラックのオフィスに到着し、まず初めに外谷さんとの意見交換会が行われました。大学時代のお話や、これまで関わったプロジェクトについてなど、興味深いお話を聞くことができました。
中でも、外谷さんが様々な場面で「自分のできないことはしっかりと人に任せる代わりに、できることについては全力で取り組もう」と考え、行動していることが印象的でした。人に任せることと、自分で取り組むことのバランスはとても難しく、自分自身、人に任せてしまうような場面が多いと感じました。自身でできることをしっかりと理解し、外谷さんのように行動できるようになりたいです。
視覚障害がある情報系の学生と話すこともこれまであまりなく、そういった意味でも有意義な意見交換会でした。「いかにして Linux全盲の人がまともに使うか」というような話題になり、「ターミナルで SSH して、エディタを操作するのは面倒だから、Windows 上でファイルを作って WinSCP でファイルをコピーすると捗る」という意見が出たとき、全体から「あるあるw」というような声が上がったのはなかなか面白かったです。

JSOC見学

次に、JSOC の見学が行われました。JSOC は、ラックのセキュリティサービスの拠点で、24時間365日監視対象機器への不正アクセスを監視・分析しています。ガラス越しに見学したのですが、ラックの方の説明や弱視の参加者の話を聞き、JSOC の規模の大きさを実感しました。ガラス越しなので、何かしら音が聞こえてくるかなと思っていたのですが、全く聞こえませんでした。
そして最後には、ラックが入るビルの屋上(24階)にある足湯に入ってきました。国会議事堂、東京スカイツリー、東京タワーなどを見ることができるらしく、天気も良かったので景色はかなり良かったんじゃないかと思います。
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↑24階から撮った写真。
足湯で暖まり、見学・意見交換会は終了です。本当に有意義な時間を過ごすことができました。見学に誘っていただいたまっちゃさん、外谷さんを初め、多くの方にサポートしていただきました。本当にありがとうございました!

その後

見学会終了後、せっかくだからということで参加した大学生たちとご飯を食べつついろいろと話すことに。ほとんど話したことがなかった人や、数年前に話して以来まったく連絡を取っていなかった人といろいろと話ができてとても面白かったです。全員が決して初対面ではないというところがなかなか面白いところですね。その中でも、視覚障害がある情報系の大学生が、もっと情報交換できるようななにかしらがあるといいよなという話をしたのが印象に残っています。
視覚障害者がコンピュータを使ううえでのあれこれというのは、あまり広く知られていないことも多く、実際に意見交換会やその後の食事の中で多くの情報を得ることができました。今後も、何かしらの形でこのメンバーや他の同じ境遇の人たちとも関わっていきたいです。